ご案内
浜松医科大学第一内科、第三内科より派遣された医師が中心となり、総勢10名の常勤医師が内科全般の入院および外来診療にあたっています。とくに、循環器、血液および消化器領域においてはその専門性を生かし、より先進的な高度医療を行っています。
また、専門的な外来診療を行うため、浜松医科大学第一内科より腎臓内科、消化器内科、第二内科より内分泌内科、呼吸器内科を専門とした9名の非常勤医師が週1回の外来診療にあたっています。
専門外来
循環器・血液グループ
スタッフは5名。エビデンスに基づいた一般の循環器・血液診療はもちろん、それぞれの患者さまの病態に応じて、下記のような先進医療も提供しています。
最新の医療を地域住民の方々に提供しています。
- 冠動脈カテーテルインターベーション:バルーン拡張術、ステント留置術、血栓吸引術、大動脈バルーンパンピング、血管内エコー、冠血流予備量比(FFR)測定など
- 体内式ペースメーカー植込み術
- 四肢の血管拡張術
他の医療機関との連携により最適な医療を地域住民の方々に提供しています。
- 冠動脈バイパス術、弁形成術、弁置換術、大血管置換術などの外科手術:浜松医科大学附属病院、静岡市立静岡病院、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院、静岡県立総合病院、浜松労災病院
- カテーテル心筋焼灼術による不整脈治療、植込み型除細動器:浜松医科大学附属病院、聖隷浜松病院
救急医療にも対応できる体制をとっています。
- 緊急冠動脈造影、緊急冠動脈カテーテルインターベーション
- 緊急ペーシング治療(体表ペーシング、経静脈的ペーシング)
血液領域
血液内科では、白血病・悪性リンパ腫を代表とする造血器悪性腫瘍や各種貧血、出血傾向を来たす疾患などの診療を行っています。
- 血液疾患は治療法が多様化しており、当院では最新のエビデンスに基づく治療法ならびに標準的化学療法を重視して治療法の選択肢を提示し、当院で実施可能な治療についてはで出来る限り対応しています。
- 当院で実施困難な治療については、他の医療機関(浜松医科大学医学部附属病院、浜松医療センター、聖隷浜松病院、磐田市立総合病院など)へ紹介しています。
主な対象疾患
- 造血器悪性腫瘍
急性白血病、慢性白血病、骨髄増殖性腫瘍、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など - 自己免疫疾患
特発性血小板減少性紫斑病、再生不能性貧血、自己免疫性溶血性貧血など - その他(代謝性・栄養失調性疾患等)
ビタミンB12欠乏性貧血(悪性貧血)、亜鉛欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血(難治性)、薬剤起因性血球減少など
消化器グループ
内科一般を広く基本的な診療を行いながら、その中で消化器全般をより高いレベルで診療していくというスタンスをとり、現在、二見、望月、石橋、鈴木、山田の5人で診療にあたっています。
当科には消化器病学会専門医2名、消化器内視鏡学会指導医及び専門医がおり、内視鏡診断、治療に力を入れています。がん治療認定医もおり、増加し続けるがん患者さまそれぞれに合わせた化学療法などの治療を行うとともに、緩和医療チームの一員として総合的な治療を心がけています。また、患者様の希望に合わせて在宅緩和医療も実践しています。
内視鏡検査に力をいれています。
- 救急処置として主に消化管出血の止血と閉塞性黄疸に対する減黄術を行っています。
- 内視鏡検査、治療
消化性潰瘍に関しては出血に対しクリッピング、アルゴンプラズマ凝固などによる内視鏡的止血術、食道静脈瘤に対して内視鏡的結紮術、硬化療法を行っています。
内視鏡的胃瘻造設術も行っています。
総胆管結石に関しては、主に内視鏡的乳頭切開後、結石破砕、除去術を行い、総胆管癌、膵臓癌による閉塞性黄疸に対しては、QOLを考慮し、ステント留置など胆膵臓内視鏡は約110例。
また、ご希望の多い経鼻内視鏡も年間約600例実施しています。 - 消化器癌(食道、胃、大腸、胆嚢、膵臓癌)に関しては、各疾患のガイドラインに沿って、内視鏡的手術も行っています。
化学療法を行っています。
年々がん症例は増加し、それに合わせて化学療法の適応例も増えており、がん治療認定医を中心に化学療法を行っています。外来化学療法を進めていますが、全身状態、年齢、療法環境等を考慮し入院でも対応可能です。
肝障害にも力を入れています。
当院は静岡県地域肝疾患診療連携拠点病院として慢性C型肝炎肝炎の治療にあたっています。主にインターフェロンフリー治療を行い、100%に近い治療実績を挙げています。
その他の疾患も広くカバーしています。
ピロリ菌感染者には除菌療法を行い(年間約200例)90%以上の除菌率です。
その他薬物治療で難渋する潰瘍性大腸炎に対して白血球除去療法や、クローン病に対する生物学的製剤による治療で効果をあげております。
その他
糖尿病療養相談(CDE外来)
外来通院中の糖尿病患者さまが、正しい知識、技術を習得し自己管理できるように糖尿病療養指導士が医師との連携の下で対応しています。
また、糖尿病足病変の早期発見のためにフットケアも行っています。
主な医療機器
経胸壁心エコー
トレッドミル運動負荷心電図
ホルター心電図
経鼻内視鏡
血管撮影装置TAE
32列 MDCTD
- 経胸壁心エコー
- 経食道心エコー
- ホルター心電図
- 24時間血圧自由行動下血圧(ABPM)
- 神経筋機能検査装置
- 血圧脈波検査装置
- トレッドミル運動負荷心電図記録解析装置
- ポリソムノグラフィ
- 気管支ビデオスコープ
- 上部消化管ビデオスコープ
- 経鼻内視鏡
- 十二指腸ビデオスコープ
- 大腸ビデオスコープ
- 超音波内視鏡
- ビデオ内視鏡装置
- アルゴンプラズマ凝固装置
- 腹部超音波診断装置
- 血管撮影装置
- 血管内バルーンパンピング
- 血管内エコー
- 1.5tesla MRI
- 32列 MDCT
診療実績
2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
心臓カテーテル | 131件 | 104件 | 95件 | 133件 | 85件 | 108件 | ||
経皮的冠動脈インターベンション | 45件 | 52件 | 39件 | 49件 | 35件 | 42件 | ||
末梢血管(下肢)インターベンション | 7件 | 6件 | 8件 | 5件 | 4件 | 8件 | ||
ペースメーカー植え込み術 | 15件 | 16件 | 19件 | 14件 | 17件 | 17件 | ||
心エコー | 1,206件 | 1,370件 | 1,243件 | 1,357件 | 1,319件 | 1,434件 | ||
上部内視鏡(経口) | 820件 | 805件 | 709件 | 614件 | 553件 | 488件 | 447件 | |
上部内視鏡(経鼻) | 1,490件 | 1,484件 | 1,547件 | 1,585件 | 1,412件 | 1,657件 | 1,651件 | |
内視鏡的消化管止血術 | 30件 | 20件 | 8件 | 14件 | 25件 | 27件 | 11件 | |
下部内視鏡 | 830件 | 792件 | 755件 | 668件 | 629件 | 866件 | 743件 | |
内視鏡的逆行性胆管膵管造影 | 12件 | 75件 | 14件 | 9件 | 8件 | 6件 | 9件 | |
EST+EPB+stenting | 117件 | 50件 | 96件 | 91件 | 108件 | 79件 | 80件 |
《年度:4月~3月まで》2023年9月更新
疾患名(入院治療延べ人数) | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|
急性骨髄性白血病 | 1 | 2 | 1 |
急性骨髄性白血病/骨髄異形成症候群 | 3 | 3 | 5 |
骨髄異形成症候群 | 0 | 5 | 10 |
急性リンパ性白血病(Burkitt) | – | – | 1 |
慢性リンパ性白血病(Richter症候群含む) | – | – | 2 |
悪性リンパ腫 | 4 | 3 | 4 |
多発性骨髄腫 | 8 | 2 | 7 |
本態性血小板血症 | – | – | 1 |
芽球形質細胞様樹状細胞腫瘍 | 2 | – | – |
再生不能性貧血 | 2 | 0 | 0 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 2 | 2 | 1 |
自己免疫性溶血性貧血(Evans症候群含む) | 0 | 4 | 0 |
重症鉄欠乏性貧血 | – | 1 | – |
ビタミンB12欠乏性貧血(悪性貧血) | 1 | 0 | 0 |
敗血症、敗血症性ショック(基礎疾患様々) | 5 | 4 | 1 |
市中肺炎、誤嚥性肺炎 | 14 | 13 | 10 |
二次性(薬剤性含む)血球減少症 | 2 | 1 | 1 |
COVID-19、COVID-19肺炎 | 0 | 16 | 32 |
その他(脳梗塞、糖尿病、肝硬変、肺癌、栄養失調、膿尿等) | 25 | 23 | 11 |
合計(人) | 69 | 79 | 86 |
《年度:4月~3月まで》2023年9月更新
疾患名(外来診療実人数_重複なし/年度毎) | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|
急性骨髄性白血病 | 2 | 2 | 2 |
急性骨髄性白血病/骨髄異形成症候群 | 5 | 4 | 6 |
骨髄異形成症候群 | 3 | 8 | 10 |
骨髄増殖性腫瘍 | 7 | 8 | 7 |
慢性骨髄性白血病(慢性期) | 0 | 1 | 1 |
慢性リンパ性白血病(Richter症候群含む) | – | – | 2 |
芽球形質細胞様樹状細胞腫瘍 | 1 | – | – |
悪性リンパ腫 | 5 | 4 | 5 |
多発性骨髄腫 | 6 | 6 | 7 |
MGUS | 0 | 2 | 1 |
再生不能性貧血 | 1 | 1 | 1 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 2 | 8 | 6 |
自己免疫性溶血性貧血(Evans症候群含む) | 0 | 4 | 5 |
ビタミンB12欠乏性貧血(悪性貧血) | 2 | 4 | 1 |
鉄欠乏性貧血(難治性) | 1 | 2 | 4 |
二次性(薬剤性含む)血球減少・血球増加 | 3 | 17 | 9 |
その他(感冒、ウイルス感染、肺炎、薬疹、腎性貧血等) | 15 | 34 | 20 |
COVID-19(フォロー含む) | 0 | 10 | 2 |
合計(人) | 53 | 115 | 89 |
年度:4月~3月まで》2023年9月更新
化学療法実施件数(クール)
疾患名 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|
慢性白血病 (急性増悪) |
1 | ||
悪性リンパ腫 | 7 | ||
多発性骨髄腫 | 49 |
《年度:4月~3月まで》2023年9月更新
専門医研修体制
- 日本内科学会認定 教育関連病院
- 日本循環器学会認定 循環器専門医研修関連施設
- 日本消化器病学会認定 関連施設
- 日本消化器内視鏡学会専門医指導施設
医師紹介
内科 循環器
氏 名 | 役職名 | 専門分野 | 出身大学 | 認定資格等 |
---|---|---|---|---|
松本 有司 | 院長 | 循環器 | 信州大(S61年卒) | 日本循環器学会循環器専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
冨永 宏睦 | 診療科長 | 循環器 | 浜松医大(H9年卒) | 日本循環器学会循環器専門医 日本内科学会総合内科専門医 インフェクションコントロールドクター |
望月 優作 | 医長 | 循環器 | 山梨医大(H22年卒) | 日本循環器学会循環器専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
冨田 雄一朗 | 医員 | 循環器 | 浜松医大(H31年卒) | |
美﨑 昌子 | 医師(非常勤) | 循環器 | 筑波大(H11年卒) | 日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会循環器専門医 |
熊澤 あず美 | 医師(非常勤) | 循環器 | 浜松医大(H15年卒) | 日本循環器学会循環器専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
内科 消化器
氏 名 | 役職名 | 専門分野 | 出身大学 | 認定資格等 |
---|---|---|---|---|
二見 肇 | 副院長兼 予防診療部長 兼診療録管理室長 |
消化器 | 浜松医大(S62年卒) | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医/ 指導医 日本医師会認定産業医 臨床研修指導医 日本がん治療認定医 緩和医療認定医 認知症サポート医 一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医 一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医 |
石橋 るり | 診療科長 | 消化器 | 浜松医大(H4年卒) | 日本内科学会認定内科医 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 |
金子 雅直 | 医長 | 消化器 | 富山大(H22年卒) | 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本消化管学会専門医 日本肝臓学会専門医 |
山田 健太 | 医員 | 消化器 | 福島医大(H29年卒) | 日本内科学会内科専門医 |
内科 その他
氏 名 | 役職名 | 専門分野 | 出身大学 | 認定資格等 |
---|---|---|---|---|
髙橋 聡 | 医長 | 腎臓 | 浜松医大(H7年卒) | 日本内科学会総合内科専門医 日本透析医学会認定透析専門医 |
杉本 雄哉 | 医長 | 血液 | 山口大 (H9年卒) |
日本血液内科学会認定医 インフェクションコントロールドクター |
外来診療担当医
外来診療担当医表をご覧頂けます。 (2019年1月1日より)
当日の診療担当医は、ブロック受付にお問い合わせください。
診療担当医は、都合により変更させていただく場合もあります。
表中の「/」は、隔週の交代制となっております。
受付の詳細につきましては、「外来診療のご案内」をご覧ください。
内科の初診外来について
内科の初診患者さまは、原則として診療所(開業医やクリニックの先生)からの紹介状を持参された方のみ受付させていただいております。
急な容態の変化などで、紹介状はないけれども、内科の初診を希望される方は、症状をうかがった上で対応を決めさせていただいております。
平日の午前8時30分から11時までは総合案内【電話:0537-35-2135(代表) 受付:午前8時30分~10時】を開設し、看護師が対応いたしております。
予約以外の患者さまにつきましては、緊急手術や学会等への出席のため、担当医師の変更や休診する場合がありますのでご確認ください。
公立病院という立場上、受診を希望される患者さまに対し、受診の制限を設けることは誠に心苦しい限りですが、少人数である内科常勤医師での外来診療体制を維持していく上で必要であることからご理解とご協力をお願いいたします。